❁秋のせいでしょうか❁
文章を書くのは好きなのですが、まさか読む事も好きだったなんてつい先日気付きました。
会社通勤で帰りの列車の待ち時間が1時間半近くあるので時間を潰せるものが無いかと探していた所に「読書」を思い付きました。そうと決まれば話は早く、前から少し気になっていた湊かなえ先生の「母性」を購入しました。
小説を深く読むのは何年振りだろうかと思います。元々、妹が読書(漫画も含め)が好きで昔に乙一先生の「夏と花火と私の死体」を借りあまりのスリルと面白さに何度も何度も読み返した思い出があります。あともう1冊、角田光代先生の「森に眠る魚」は先が気になって眠れないほどでした。
その時は読書というものが趣味という認識がなかった…というか趣味が読書というのに違和感があったので例えば履歴書なんかの趣味などを書く欄にもちろん記載しなかったし、「読む」という行為すら億劫だったので本からは離れた生活をしていました。
でも今こうしてきっかけはどうあれ本と向き合った時、「私は本を読む事が大好きだ」と実感出来たわけです。活字のみの世界から自分の脳内に登場人物のおおよその顔、背丈、表情を描く。それらは全て想像でありリアルではないのに物語の進行と共に私の描いた自分だけのイメージの人物が亡くなったり、強く生きたり、時には殺人をしたり…。一挙一動に私の心が喜んだり病んだりするのです。その楽しい事と言ったらありません!
そんなわけでこの数日で毎日1冊ずつ文庫本を購入しています。読み終えていないのに自ずと足が本屋へ向かうのです。もちろん今日も買ってしまいましたし、読書に夢中になったが為に本数の少ない帰りの特急列車に乗り遅れてしまいました。
これは秋のせいでしょうか?
「読書の秋」にまんまと引っ掛かっただけでしょうか?自宅に着いてその旨を妹に教えると顔がパッと明るくなり湊かなえ先生の本を始めとした3冊の文庫本を貸してくれました。私も「母性」を貸してあげました。
明日と明後日は会社が休み!でも読書はしません。読書が出来るのは会社がある日だけと決めています。でなければ何の楽しみもないからです。今も続きが気になっています。それは連休明けのオタノシミ♡
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